結婚式での服装のマナー

20代から30代は結婚を意識し始める方が多く、交友関係が広い人は年に何度も結婚式や結婚式の二次会に出席することもめずらしくありません。お呼ばれドレスを選ぶ前に、結婚式での服装のマナーをしっかりと理解しておきましょう。

肌の露出が多い服装はNG

胸や背中が大きく開いているドレスや、ノースリーズのドレス、ミニスカートやスリットが長く入ったスカートは肌が露出してしまうので結婚式ではNGです。スカートはひざ上10cm以上のものを避け、肌の露出が多いデザインの場合はボレロやストール、ジャケットを羽織りましょう。

装飾品の基本はパール

シンプルなドレスでもゴージャスに見せてくれる装飾品はたいへん重宝しますが、結婚式で身につける装飾品は白のパールが基本です。花嫁をイメージさせる「生花」や「生花をモチーフにしたアクセサリー」、時間を気にする印象を与える「腕時計」も結婚式にはふさわしくありません。また、光の反射が撮影の邪魔になるので、光り物のアクセサリーも避けましょう。

足元のマナーも忘れずに

結婚式のお呼ばれドレスだけでなく、ストッキングと履物にもマナーがあります。黒のストッキングやカラータイツ、カジュアルなノーヒールはNGです。ストッキングはベージュ、パンプスのヒールは5cm以上が目安です。ただし、妊娠をしている場合や小さな子どもが同席している場合はノーヒールでも問題ありません。

ファー素材は避ける

ファーは殺生のイメージがあるので結婚式ではNGです。コートやボレロは結婚式で重宝するアイテムですが、ファー以外の素材を選ぶようにしましょう。

お呼ばれドレスはアレンジを加えて着回すのもよいのですが、今人気なのがプチプラドレスやワンピースです。プチプラでも結婚式の服装のマナーをしっかりと理解していればなんの問題もありませんのでぜひ、チャレンジしてみてください。

季節に合わせたお呼ばれドレスの選び方

20代から30代の女性であれば、人気のプチプラドレスやワンピースを季節感にあわせて活用するのもおすすめです。季節ごとのお呼ばれドレスを選ぶときのポイントは次のとおりです。

春のお呼ばれドレスを選ぶときのポイント

春は桜やチューリップなどいろいろなお花が咲く時期ですから、お呼ばれドレスの色はピンクや、淡いグリーン、イエローといったパステルカラー、素材はチュールやオーガンジーなどがぴったりです。天気によっては肌寒く感じることもあるので、念のためボレロやストールを用意しておきましょう。

夏のお呼ばれドレスを選ぶときのポイント

暑い夏は見た目が涼しげに見えるブルー系のドレス、素材は風通しがよく着心地に優れたシースルーがおすすめです。カジュアルな結婚式や二次会であれば、太陽をイメージさせるレッド系のお呼ばれドレスもよいでしょう。汗ばむ時期ではありますが、ストッキングを履かなかったり露出の多いお呼ばれドレスで披露宴に出席したりするのはNGです。

秋のお呼ばれドレスを選ぶときのポイント

秋の装いをおしゃれに見せてくれるのが、ボルドーやワインレッド系のお呼ばれドレスです。日が落ちると急に寒くなることもあるので、春と同様にいつでも羽織れるファー以外のボレロやストールを持っていきましょう。

冬のお呼ばれドレスを選ぶときのポイント

冬のアイテムはモノトーンのものが多いですが、お祝いの席では暖かいイメージのあるピンク系の色で、素材は高級感のあるベロアがおすすめです。足元が冷える時期ですが結婚式ではよほどの天候でない限りタイツやブーツはマナー違反なので、肌色のストッキングを重ねて履いたりホッカイロを使ったりして寒さ対策をしましょう。

結婚式や二次会は折角のお祝いの席です。出席するお呼ばれドレスは、できるだけ季節を意識して色を選び、上着やちょっとしたアイテムでコーディネートしてみましょう。

会場に合わせたお呼ばれドレスの選び方

二次会の会場別のお呼ばれドレスを選ぶときのポイントは次のとおりです。

結婚式場での二次会はフォーマルスタイルを選択

カジュアルな結婚式の二次会が増えていますが、披露宴を行ったホテルや結婚式場で二次会を行うことも多いです。ホテルや結婚式場の場合は、披露宴と同様に服装はフォーマルまたはセミフォーマルとなります。少しカジュアルダウンをするのであれば、刺繍やレースをあしらったエレガントなデザインのドレスがおすすめです。

レストランでの二次会は雰囲気に合わせる

レストランといってもお店のランクや店内の雰囲気は様々なので、お呼ばれドレスはレストランに合わせて選ぶのがポイントになります。

例えば、高級レストランであればフォーマルの服装が望ましいですし、アットホームな雰囲気のお店であればカジュアルダウンすることも可能です。二次会の招待状が来たらまずはインターネットを使ってお店の詳細を確認し、それからお呼ばれドレスを選べば間違いがないでしょう。

居酒屋やカフェでの二次会でもフォーマルを意識

日ごろから仲間で利用する居酒屋やカフェを二次会に選ぶこともあります。フォーマルな装いは必要ありませんが、馴染みのあるお店だからといって、Tシャツ、ノースリーズ、ジーンズ、ブーツなど、カジュアルな格好は不適切です。お祝いの場であることを意識して、シンプルなデザインでも素材は高級感のあるものを選びましょう。20代から30代の女性なら、気軽にコーデができるプチプラドレスやワンピースやパンツスタイルなどがおすすめです。

20代、30代のカップルの間では、二次会の会場はレストランやイベント会場のようなカジュアルな場所が人気です。これはマナーではありませんが、二次会のお呼ばれドレスを会場に合わせてコーディネートしてみても楽しめるでしょう。

結婚式のお呼ばれドレスと平服

平服と案内があった結婚式のお呼ばれドレスは、次の3つのポイントに気をつけて選びましょう。

式の内容と開催される会場に合わせて選択

結婚式の披露宴と二次会、格式のあるホテルとカジュアルなレストランでは、平服が違ってきます。招待状に記載されている式の内容、会場を確認して、適切な服装を選ぶ必要があります。

出席者の顔ぶれも考慮

出席する人によっても式の雰囲気が違ってきますから、平服を選ぶときは出席者の顔ぶれもチェックしておきましょう。親族や会社関係者の出席する結婚式であればフォーマルに近い服装がいいですし、出席者のほとんどが友人の結婚式であればカジュアルダウンした服装でも問題ありません。

平服の具体例

シンプルなデザインのドレスやワンピース、ブラウスにスカートを合わせる服装であれば、どんな会場でもマッチするでしょう。平服では色や柄は比較的自由に選べるので、会場に合わせて明るい色を使った華やかなものを選んでみるのもおすすめです。

平服であっても白や黒、派手な色、新婦を連想させる装飾品、大ぶりのアクセサリー、黒のストッキングやタイツ、ヒールない履きものやブーツ、露出の多い服装などは避けましょう。

最近の結婚式の招待状には、ドレスコードの付箋が同封されていることがよくあります。具体的な服装が記載されていれば選びやすいですが、なかには「平服でお越しください」と記載されて服装選びに悩む方も多いです。「平服」とは「普段着」の意味ですが、「フォーマルな服装でなくて大丈夫です」の意味合いにすぎませんから、結婚式のお呼ばれドレスを選ぶときと同様にマナーを意識しなくてはいけません。